9年近く続けてきたことを、ずっと続けると思っていたことを、ふとまた「辞め時かな」と感じました。物事を辞めるタイミングはどのように決めたら良いでしょうか。

子どもの習い事を辞める時期も良く悩みます。でも、小学校から中学校へ上がるタイミングというのは、ひとつ辞め時でしょう。また何か習い事をしていて、○○ができるようになったら辞めると目標を決めてそれを達成して辞めるのも気持ちよく辞められます。

長女は先月、よりやりたいことができたので、ひとつを辞めました。もともとあまり好きではなかったので、本人はすっきりしていることでしょう。

長く続けてきたことを辞める決断をすることを考えると、その喪失感の大きさがうまくイメージできません。ただ今までの経験から、何事も、自分で辞めると決めたことであれ、その心的ダメージが大きいことが多いものです。

持っていたものを手離す。続けていたものを辞める。惜しいと思ってしまいます。

昆虫に代表される節足動物は、卵で生まれその後も脱皮を繰り返して大きくなります。
他にもいろいろと脱皮する生き物はいるようで、脱皮動物というくくりがあるようです。

例えば昆虫は、骨がない代わりに外骨格と呼ばれる硬い殻で、体を覆っています。

それは伸縮しないため成長のためにはその硬い皮(外骨格)を脱ぎ捨てる必要があるようです。
ただ、昆虫の脱皮というのは命がけといいます。脱皮直後は硬い殻がないので、とても無防備に弱く外敵に狙われたら逃げられません。それぞれ今週は色々と工夫をして脱皮を成し遂げているようです。

最近知って衝撃だった脱皮は、ゴキブリです。ゴキブリは種類等によりますが成虫になるまでの6回から10回も脱皮するようです。もし脱皮直後のゴキブリを見つけたら駆除しどきのようですが…。

何か長く続けてきたものを辞めると言うのは、脱皮に似ている気がします。
自身の生活の一部となっていたものを脱ぎ捨てる。そこに喪失感があるのは当たり前かもしれません。
脱皮した昆虫は、脱皮後の皮を食べてしまうものもいるということです。
辞めたものを完全に自身に取り込んでしまえば良いのでしょうか。
そこでできた人間関係を継続するとか?身に付けたスキルをサビさせないようにするとか?
でもやってきたことが完全になくなることはないと思うので、何もしなくても良いでしょうか。

辞めることは、ますます脱皮に似ていると思えてきました。

ただ、ではそのタイミングをどうするかというと、やはり窮屈になってきたらでしょうか。