これだ!と思いました。「相手の視点の偏りはどこにあるのか」これを普段からよく意識して人とコミュニケーションを取ることができれば、「言っていることが分からない」とか「お互いの勘違い」とか、「まさかそう捉えているなんて!」というようなことが、10回に1回は減るのではないかと思いました。これは、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(今井むつみ著)P98あたりに説明されています。言っても伝わらないを生み出すもの2つめのです。私たちは「視点」も「認識」もまんべんなく持つことは難しく、自分が受け取りやすいものだけを往々にして受け取っています。
言っても伝わらないを生み出すものは、「相手の視点の偏りはどこにあるのか」を合わせて6つ紹介されていますが、私はこの「相手の視点の偏り」を考えながらコミュニケーションを取るということを意識していきたいと思いました。
また、コミュニケーションの達人の章より1つ転記します。
「仕事ができる人というのは、『あの人にこう言ったら、たぶんこういう反応が返ってきますよね。だからこういうふうに準備しておきましょう』という会話を良くしているものです。提案をする前から、相手の反応を織り込んでいるのです。『仕事は段取り8分』と言われますが、その段取りの中に『相手』が含まれることを覚えておくといいと思います。」TVドラマで堺雅人さんが言っているイメージの言葉です。ぜひ、使ってみたいと思います。
また、「おわりに」に書かれている4文も忘れたくないので転記いたします。
「この世界で生きていくということは、自分の芯を持ち続けながら、別のスキーマを持った人々の立場や考え方を理解し、折り合いながら暮らしていくことです。相手の中にも自分の中にも存在する認知バイアスに注意しながら、物事を一面的ではなく様々な観点から評価し、判断する。自分の所属する、帰属する集団の価値観を、一歩引いて見つめてみる。メタ認知をしっかりと働かせることを意識していく。しかし自分の芯はぶれさせない。」このような心意気で2025年、過ごしてまいりましょう。