夕食の支度を手伝わない娘達に向かって、「働かざるもの、食うべからず」と私はたまに口にしています。
しかし、そんなことではなく、もっとこの言葉がピタリと当てはまる場面に出会いました。
合宿をさせてもらった河口湖のお宿です。朝昼晩の3食もボリュームもありとても美味しかったです。
食堂に続く厨房では、大人の女性が3、4名と、2人の小さなお手伝いさんが働いていました。下の子は3歳、上の子は5歳くらいかなと思います。
2人ともエプロンをして、下の子は物を移動させたり、上の子は踏み台にのって食器を洗ったりしていました。
可愛い!えらい!立派だなと思っていました。
その後、下の子がお父さんかおじいちゃんに手をひかれて、宿に設置してある自動販売機でジュースを買ってもらっていました。
「この宿の子も自動販売機でジュース買うんだなぁ」と意外に思いつつ、私は作業をしていましたら厨房からこんな声が聞こえてきました。
「今日は◯◯ちゃんはお手伝いをしたから、さっきみたいにジュースを買えたんだよ。これからもお手伝いしようね。」
また別の方の声では、「働き手を育てなきゃね」とのこと。
なるほど!この宿は家族経営的な感じでやってらっしゃるようにお見受けしていましたが、このようにサラブレッドをお育てになっているのか!と、妙に納得いたしました。
この少子化の日本。労働者の確保問題は切実でしょう。この宿の長い繁栄を願います。
と同時に、幼子の将来も気にかかるなぁと、通りすがりの私は思いました。
何はともあれ、「働かざる者、食うべからず」です。