1年1年過ごすごとに年賀状への思いがなくなってきてしまいました。
私が小学生の頃はお正月の唯一の楽しみぐらいのものでしたのに。(お年玉はまた別で)
私は末っ子だったため、ゴム版画で絵を作れるようになってからは、両親の分も毎年私がゴム版画を刷っていました。
10月になるとデザインを考えて、下書きし、ゴム版画に書き写し、彫刻刀で掘って絵を浮き上がらせ、絵の具で色を置いて何枚も何枚も作成し、250枚以上作っていました。
両親は助かったことでしょう。
そのようなところから、私にとって年賀状は一大イベントでした。
しかしここ最近は、写真を入れてチャチャっと手軽に出来るようになり、ありがたいと思う一方、簡単なので後回しになってしまいます。
そして後回しになればなるほど、気持ちがなくなります。
私の両親世代は高齢になったからと、数年前に「これで最後に」と挨拶を出し、終えています。
友人も気づけば来なくなった人々がいます。
今年は娘たちの習い事の関係で新たにお世話になる方々が増えましたが、聞いてみるとその中での年賀状のやり取りはないようです。
あるママさんが、年賀状をおしまいにする方法を教えてくれました。
「出さないと決めて出さないとこと。」
その年は今までやり取りをしていた方からいただくだけで、返事も何もしない。その年だけ、心が少し痛むけれども、それ以降は年賀状は来なくなるし、もし来ても気にしないとのことです。
ふむふむ。きっとそうなのでしょう。
でも、娘たちにもう少しだけ、年賀状を味わってもらいたいという思いがあります。それこそムダな思いな気もしますけれども。
今年はハガキも値上がりしましたし。これを機に「値上がりのためこれで最後に」と挨拶を書いてしまいましょうか。どうしましょうか。