今朝、勤務先のビルに着いたところで、チャリンと音が聞こえました。音の方を見ると鍵のようなものが床に落ちています。
目の前の黒いダウンパーカーを着た女性のものと思われます。
私はすぐに屈んで拾い、渡そうとしましたが、その女性は前に進み、その後ろから他の人が続いています。手を伸ばしても肩を叩ける距離ではなく、「鍵落としましたよ!」と声をかけたつもりでも気がついてもらえません。
そのまま企業に入るゲートに入ってしまいました。私はそのゲートの中には入れません。
「鍵落としましたよー!」と大きめの声で言ってみましたが、その方は振り向かず。
どうしよう…と思っていたところで、後ろから男性の声「それ、お渡ししますよ。あの黒い服の人ですよね」とおっしゃるので、ありがたくお渡ししました。
「はい、あの黒い女性です!ありがとうございます!」とお伝えしましたが、ゲートに入って行った多方の女性が黒いコートや黒いダウンを着ていたので何の手がかりにもなりません。
その男性は鍵を受け取るとゲートを通過し、私が思っている女性が向かったと思われる奥のエレベーターホールへと走って消えて行きました。
はたして、無事に持ち主に渡していただけたでしょうか。確認しようがありませんが、引き受けてくださった男性に感謝します。
今回は、落ちた音を聞いてからそれを拾うまでにロスタイムはほとんどなかったと思います。それでも、本人にお渡しできませんでした。
ただ、声を掛けることにはいつも若干躊躇してしまうので、そこの反射神経を強化する必要がありそうです。そして、拾ってから声をかけるのではなく、「落ちましたよ!」と声をあげてから、拾う。そして、該当と思われる人を、今回だったら「黒いダウンパーカーを着た女性の方!」と具体的に呼びかけられたら良かったのかなぁと思います。
落とし物に良く遭遇します。しなしながら、それに対して最高のパフォーマンスを発揮できたと思えることが、なかなかありません。
日々、何かが起こった時に反射的に動けるように鍛えたいと思います。
きっとそれが、ラッキーが目の前に転がってきた時に掴みとる力につながる、はず!?
とこじつけてみます。