最近、夫との関係がまたちょっと悪くなりかけていると感じます。

お互いに、ちょっと前には言わなかったような冷たい物言いをしてしまうことが出て来ました。

そんな折り、私が2階で皆の洗濯物を畳んでいると、下から娘達2人と夫が、やたらと楽しそうに会話を楽しんでいる様子が聞こえます。

良いなぁと思いながらも、気持ちは素直にならずに2階にそのままおりました。

その後、寝る準備を終えた3人が上がって来ましたが、私は階段を降りました。

ひねくれモードにどっぷりです。

でも、思い返してみれば社内でも、実はそういうことがありまして、わざわざ皆と同じ時間を過ごすより、私のリズムを、私の時間を大切にしたいし、そうすることが有益だと思っていた時期がありました。

お腹が空いていないのに、皆がチョコを食べるから私も食べるとか、別にしなくないしと。

スウェーデンには、「フィーカ(Fika)」という、職場でもみんながいっせいに席を離れて、コーヒーと甘いお菓子を楽しむ慣習があるそうです。

『限りある時間の使い方』(オリバー•バークマン著)によると、フィーカには、深い精神的な意味があるといいます。

「その30分ほどのあいだ、会社の上下関係はすっかり消え去る。人々は年齢も役職も関係なく、気のおけない友人のようにいろんな話をする。ヒエラルキーも官僚主義も意味を失い、コミュニケーションと社交が最優先になるのだ。ある管理職のスウェーデン人は、フィーカこそ会社で起こっていることを知るのに最良の方法だと語った。

こういうコミュニケーションを可能にするためには、自分の時間にこだわらず、みんなの時間に参加するという姿勢が必要になる。なかには頑なにフィーカを拒んで自分のペースを守り抜きたい人もいるかもしれないが、眉をひそめられることは覚悟したほうがいい。」

共同の時間の大切さについて、私は20代にAUSへワーキングホリデーで体験したことから、身に染みて分かっていたはずのことでしたが。

また、日々を重ねる中で忘れかけていたようです。

ひねくれモード脱出にも、きっとフィーカが必要です。