子どもの頃にTVで見た、ドイツの木彫り人形づくりの様子が、ひっそりと私の憧れとしてあります。

椅子に座って静かに、形作ったり色をつけたりして過ごす日々を夢見ていた時期もありました。

食器で、これが好き!と初めて思ったのはイッタラのコップです。アイノ•アアルトさんがデザインした、《ボルゲブリック》(スウェーデン語で「湖水の波紋」という意味だそうです。)というシリーズのものです。

最近身近な人がフィンランドへ行き、とても良かったというので、フィンランドの教育や幸福論、ライフスタイルについての本を数冊図書館から借りてきています。

その中の1冊『フィンランドのライフスタイル』(世界文化社)のコラムで、フィンランドセンター所長のアンナ=マリア・ウィルヤネンがフィンランドの手仕事の精神性について書いています。

「フィンランドは「世界幸福度ランキング」において、連続して5回、もっとも幸福な国に選ばれている。もちろん幸福を感じるにはいろいろな理由があるが、一つの重要な要因として考えられるのは、日々の暮らしのなかに幸福を見出すことだろう。その一つが手仕事である。」と。

そしてフィンランドの手仕事に関する精神性にふれ、一種のマインドフルネスや瞑想、伝統を次の世代へつなぐことによる帰属意識や達成感を、意味していると言います。

手仕事の精神性、私はそこに憧れているのかもしれません。

夫のズボンのお尻の下が切れています。次女の靴下に2つ目の穴が開きました。私のPCケースのファスナーが途中までしか動かなくなっています。

身の回りに手仕事できるものが揃っていますので、それらに手をつけてみてはどうかと、自問自答しております。