うちの洗面所に現れてから、やもりの赤ちゃんやもちゃんと、ちょうど一週間共に過ごしました。そして、7日目の18:00頃最後に3匹エサのクモをやり、うちの小さな庭に放しました。

勇敢に確実に自分の足で草の中へ歩いていきました。

やもちゃん発見時は家の中でしたので、とにかく捕獲しました。まだ3.5cmくらきと小さく、小さな虫籠に入れて良く顔をみるととても愛らしいお顔です。飼うかどうかは、エサを食べるかどうかで検討しようと思い、初日に小さなクモをやってみると、食べてくれたので、また可愛さたまらず、少し飼って様子をみることにしました。

それからも、夜にエサのクモをやもちゃんの家の虫籠に入れると、やもちゃんは動くクモをしっかりと目で追い、近づくのを待ち、良いところでパクっと一口で食べてしまいます。

良く食べる子はほんとうに可愛い!!

全長は一週間前とそれほど変わっていないようですが、食べる量は増えているようです。

飼い始めてから6日目には6匹はクモを食べました。

ある日の昼間、やもちゃんを見た時、「死んでしまった!」と思いとても焦りました。体の色がくすんだ色で、目にも光を感じられません。夜に見る姿と全く違います。夜は目がきゅるんと可愛く、皮膚は透明感のあるみずみずしいうす茶色です。

「死なせてしまった」という焦る気持ちを抑えながら、よーくよーく昼間のやもちゃんを観察すると喉の辺がわずかに動いています。

死んではいなそうです。安心しました。でも、この見た目の変化はなんでしょう。

そういえば、エサとして毎晩取っているクモも、夜行性ならでは、夜は探せば姿も良く見えますし良く動いています。

しかし、昼間はそこにいるはずなのにちーさくなっているのでしょう。なかなか見つけられません。

それと、同じかもしれません。

翌日も昼間にやもちゃんを、落ち着いた気持ちで観察してみましたら、もう枯れ木の小枝にしか見えません。

きっと不活動時間の昼間はこうやって身を隠しているのでしょう。夜行性のヤモリであることをしっかり確認できました。

やもちゃんと過ごすことで、自然の振る舞いを1つ自分の目で発見できたようです。

まるで自然科学者になったようで嬉しさと、教えてくれたやもちゃんへの感謝の気持ちが湧き上がってきます。

だからなおさら、こんな小さな環境に閉じ込めておけないと思いました。

娘達と、実は哀しむであろう夫にも同意を得て、7日目に自然に返しました。

あんなによくクモを食べるやもちゃんなら、きっと強く生きていってくれるはずです。

あわよくば、うちの周りで生活をして、我が家の家守になってくれることを願っています。