3ヶ月に1回ペースで小学生を対象にした俳句教室に、娘達と参加しています。今年で3年目になりました。
対象は小学生とうたっていますが、もちろん大人も楽しめます。
この教室の先生は『句集 大花野』(アルツハイマー型認知症を患う妻と暮らして10年を、ありのままの命を見つめ、明滅する心の瞬間をとどめた俳句集)を書かれた小山正見先生です。
小学校の校長先生もされ、俳句教室も複数実施されてきたような方です。
いつもおしゃれな帽子をかぶっていらっしゃいます。
普段は部屋の中で俳句を作っていますが、本日は年に1度の外での俳句作りです。
大きな池のある公園に、子ども4名大人4名と先生で繰り出しました。朝は少し雨が降っていましたが次第に晴れ、秋日和となりました。
先生が、秋の季語を教えてくれたり、目に見えるこんなものを入れてみたら良いと、色々に声がけしてくれます。
例えば、そこは神社でしたので、神社、鳥居、瓦、賽銭箱、鈴、こまいぬ、うつせみ、しめ縄、一本松、金木犀などなど。
そこは地元の人たちにとても親しまれている神社ですが、大きな銀杏の木や松の木もあり、静かで趣のある神社です。
なんとか、この清々しい秋の日に、神社ならではの、俳句仲間とともに俳句をひねる喜びを一句に込めたいと考えましたが、結局俳句は作れませんでした。
その日に作った俳句の中で一番好きなのを、最後にみんなと共有しますが、私は一番無難なのを選んでしまいました。なんだか残念な気持ちです。
これも教室に行き出してそろそろ3年目、良い俳句を作りたいという欲が出てきたからです。
少し前でしたら、季語を入れて、五七五で意味のわかる俳句ができたらそれで満足でした。
それが今は、その17文字に奥深さや面白さ、感情を書かずに心情が伝わる句にしたいなど、色々な思いが渦巻いてしまい、いっぱしに作れなくなってしまいました。
私は欲深いのです。
天見上げ 賽銭箱まえ 秋日和