本日は「職場におけるポジティブメンタルヘルス」とうタイトルの講義を受けてきました。
忘備録的に、私のアンテナに引っかかったことを記録します。
メインの講演は「ワーク・エンゲイジメントに注目した個人と組織の活性化」
東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 准教授 島津先生 でした。
ワーク・エンゲイジメントとは、“仕事が楽しくて活き活きとした状態”です。
バーンアウトの対極に位置します。
ワーク・エンゲイジメントは、活動水準が高く仕事への態度・認知が肯定的である様子です。
なぜ、ワーク・エンゲイジメントに注目するかというと、
従来のメンタルヘルスというと、不調をきたした人が対象となり、
1次予防、2次予防、3次予防が確立されているが、その対象者は一部の人だけでした。
これからは、組織を元気にするためにより幅広く対象者をとらえて
メンタルヘルスで働きかけていこうというためです。
☆以降、キーワードの羅列☆
喜びから喜びへ。
ポジティブ感情の経験は、思考~行動のレパートリーの一時的拡張を促し、
次のポジティブ感情を得やすくなる。そしてさらにポジティブ感情を得やすくなる。
上司の活力は部下へ伝わる!(情動伝搬理論)
ポジティブな感情を生み出す方法
1、自己効力感の対処(自分はできるという思いを高める)
2、肯定的な出来事を創りだす。ユーモアを活用する。(自ら小さなお祭りを創る)
3、感謝介入法(お世話になった方への感謝の気持ちを表出する)
4、好ましい経験を「満喫する」(好きな風景を見つけて意識して楽しむ、じっくり味わう)
組織的に取り組むためには、まず経営層への働きかけが大事。
そして対策は、多くの人による参加型にすること。
そしていかに継続していくか。
ワーク・エンゲイジメントを高めるには、仕事だけを特化するのではなく、
周りのアプローチも大切。余暇、ワークライフバランス、気晴らし。
一般的にモチベーションに関わってくるのは、
中小企業の場合、その人間関係。大企業の場合、キャリアの見通し。
仕事は2つに分けられる。
決められたことをどれだけできるかということ。
自発的に協力したり働きかけができるかということ。
仕事に対するモチベーションには、‘その仕事の意義の大事さ’が分かっていることが大事。
日本人の‘活き活き’とは…?(日本ではじわじわ~とした幸福感でいいのかも)
やりがいの尺度⇒他の人の役にどれだけたったか(日本)
⇒自分の目標をどれだけ達成したか(欧米) …⇒‘活き活き’は日本と欧米では違うかも
「その職の重要性はわかっているけれども自分は違う職種をしたい」
という時のモチベーションをどうしたらよいか?
⇒適性とは、自分の好みとは、指向性とは何かを問い、キャリアを長い視点でとらえ、
今の業務の中に、自分の持っている指向性を見出し、刺激していく努力が必要。
しかし、突き詰めて考えていけば、何かした見つかる!!
キャリアとは、時間軸と場が大事
誰と働いているか、今の仕事の位置づけができているか、積極的に働きかけができているか。
⇒ジョブクラフトが重要。自分で仕事を創りだしていくこと、自分を高めていくことが必要。
例えば、「ポジティブなフィードバックが受けられない」と言っている人がいるとして
⇒ポジティブなフィードバックに気づいていないのかもしれない
⇒フィードバックを受け付けない雰囲気を自分が出しているのかもしれない
自己開示力を高めることが必要
現在、アメリカ、カナダでの研究では、「お互いに丁寧に尊重し合う職場を目指しましょう」と
取り組んでいて、成果が出ているとか。
ポジティブになろうといっても、目の前で困っている人にどうすればよいか
⇒まずはその人の直面している現実的な問題と正視し、援助することがまず第一。
職場の活性化にはキーパーソンの擁立が必要。
などなど。本日私に引っかかったことはこのようなことでした。
私に何ができるかというと、職場へ復帰したら、
自分がそのキーパーソンになるつもりで意欲的に仕事に取り組みたいと思いました。
そして、仕事を自ら創り出していけるよう、努めたいと思いました。
<今できること>とにかく、毎日を意欲的に過ごすこと。
意識的に楽しいことを見つけて、自分でメンタルをコントロールしていくこと。
今日は良い刺激がもらえました