少し前に『限りある時間の使い方』(オリバー•バークマン著)を読み終えました。

読み終えて私の中に残ったことは、「今を生きる」ということです。

「今を生きる」といえば、1989年のアメリカ映画でアカデミー賞の脚本賞を受賞した『今を生きる』が思い出されます。ロビン・ウィリアムズ主演です。バーモントにある全寮制の学校を舞台に、詩や人生のすばらしさを教える破天荒な教師キーリングと学生たちの物語です。

私は中学か高校生の頃にこの映画を見ました。その時から、「今」を生きることが大切なのだと、漠然と捉えるようになっていたと思います。

その頃捉えていた「今」というのは、高校生という時期だったり。大学1年生の時期とかだったり、今という期間です。

でも、『限りある時間の使い方』を読み終わった後に感じる大切にしたいと思う「今」は、まさに「今この時」になりました。

家から駅に向かう道を歩いている時とか、娘を自転車の後ろに乗せて習い事に連れて行く時とか、そういう今です。

本から、未来のために今をおろそかにするな、今を未来の準備のための時間にするな、未来はあるかわからない、というようなメッセージを受け取りました。

そのため、例えば送り迎えの時間を、目的地に到着するための時間と捉えるのではなく、娘と一緒に向かう時間を楽しむというマインドにすることを意識しはじめました。

ちょっとしたマインド変更ですが、確かに豊かな時間に感じられる気がします。

期間ではなく、「今」という瞬間を楽しむというマインドに変更します。

どうしたら、上手くマインド変更できるかと周りを見回してみますと、「今」の瞬間を、いつも最大限楽しくしているお手本が目の前に居ることに気がつきました。

娘の達です。

2人で歌い始めれば大笑いしながら歌っています。夕飯の準備を手伝って欲しいと依頼してもそれより楽しいことが目の前にあればしません。どんなに早く寝るように伝えても今遊ぶのが楽しいので寝る準備をしません。

大人からみると困りますが、今を豊かに過ごすという観点からは見習うべき存在の気がしてきます。

とは言え、バランスを取りながらではありますが、今を将来の為の時間にせず、「今を今」楽しめるように、していけたら良いなと思います。

限りある時間を豊かに過ごしたいです。