うちは外階段を上がって2階に玄関があります。

玄関入ってすぐ、上がりがまちのように少し上がったところが、畳の床です。

5月6月の少し暑い日など、玄関を全開にして、この畳に寝っ転がっているのが最高に気持ちが良いです。

2階玄関なので、前の道路を人が通っても直接目があったり姿を見られる心配がありません。

玄関を開けていれば、涼やかな風が寝転んでいる頬をさやしくなでてくれます。

そうして目を閉じたりすると、ジューンベリーを食べにきた鳥のさえずりが聞こえます。

先日は、たまたま近所の木を植木屋さんが切っている時だったので、土と葉っぱの匂いも漂ってきました。

至福のひと時。

そんなことを感じていましたら、『千年の読書』(三砂慶明著)に太鼓判を押してもらえたような記述を見つけました。

6章、幸福の青い鳥〜瞑想と脳と自然〜の中で『NATURE FIX』に書かれてと紹介されていましたが、日本の「森林浴」が世界の最先端の研究であるそうです。そして、世界各国の研究をもとに、自然と脳の関係をときほぐしていくと、聴覚に関しては「風の音」、「水の音」、そして「鳥のさえずり」が「“健康にいい音”のベスト3だそうです。そして嗅覚では、雨上がりの地面から立ち上ってくる土臭いにおいの原因になる物質「ゲオスミン」には治癒効果があることを、科学的に検証しているようなのです。

水の音は雨音であれば聞こえますが、雨音も健康に良い音と言えるでしょうか。

それであれば、うちにいながら、2階玄関であるがゆえに、自然を感じ健康に良い過ごし方が可能と言えそうです。

玄関を開けっぱなしでくつろげるような日は年に1度か2度くらいではありますが、そのような日は、畳に寝っ転がり目をつぶって、自然を体全体で感じたいと思います。