ランチタイムに隣の席から聞こえてきた会話です。
どうやら事務方をしている女性が長いこと体調不良が続いているようです。
お子さんに、未就学児が1人、小学1年生が1人いて時短勤務をしているそうです。
保育園お迎えや食事の用意、平日と土日祝日の子どもの対応も忙しく、仕事と家庭の両立がとても大変だというお話をされています。その方が言いました。
「夫から、そんなに体がきついなら、全て在宅でできる仕事にしてもらえば良いのにって言われました」
私も似たようなことを言われたことがあります。「サービス残業やめなよ。」とか「また残業!?」とか。
そんなのしなくて良いならしたくないに決まっています。でも、それではうまく業務がまわせないからやってしまっていることで、やめるのも簡単じゃないのです。
残業しなくて良いようにスキルアップすれば?ということかもしれませんが、それもままならないのです。
そんなことを言われるといつもイラっとしていたのを思い出します。
私は隣の席の女性のご主人に勝手に腹が立ちました。
女性に在宅勤務を勧めるより先に、平日のお迎えや家事や、土日祝日の子どもの相手とか、パパがもっと分担すれば良いのでは?と。
もし平日のもろもろを奥さんに任せっぱなしなら「休みの日ぐらい僕が見るから少し休んでいなよ。」と言えば良いじゃないですか。
なぜ、女性ばかりが働き方を調整しなければならないのかと。いつの時代の発言だ!と、思いました。
女性の仕事のやりがいは?キャリアは?どう考えているのですかあなたは、と詰め寄りたい気分でした。
まぁ、「完全在宅にしたい」と思っているのはその女性なのかもしれませんけれども。
勝手に隣の会話を盗み聞きして、勝手に腹を立てて、勝手にまだまだ日本の共働きの意識変革が遅い!と腹の中で思ったしだいです。
ちなみに、2024年の日本のジェンダーギャップ指数は世界118位だそうです。世界経済フォーラム(WEF)による、男女格差の現状を各国の統計をもとに評価した「Global Gender Gap Report」(グローバル・ジェンダーギャップ・レポート、世界男女格差報告書)の2024年版に発表されたと『朝日新聞SDGs ACTION!』2024年6月12日で拝見しました。日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中118位で、過去最低の順位だった前年(146カ国中125位)から小幅に持ち直したそうですが、数値を見ると、よりひどく感じますね。

