「こんにちは~。今日は良い天気ですね」と言いながら、入っていけるような、どこかお店の常連客になってみたいという願望があります。けれど、基本的に私は家が好きですし、出かけるならば同じところより違うところに行ってみたい性分なので、今までそのようなお客になれたことがありません。

ただ、新卒で実家を離れて働き始めた宇都宮で、近所のケーキ屋の奥様とは少しお話をさせていただいて、もう少し時間があれば常連客になれそうな予感を持ったことがありました。残念ながら、出会って数ヶ月で、そのケーキ屋さんは閉めることになってしまったのでした。

しかし、家族丸ごとは今の隣の駅のお蕎麦屋さんに覚えてもらっています。それは、一時期2週に1回程度行き、娘達がいつもたぬきうどんを頼んでいたからかなと思います。今はこちらのお蕎麦屋さんへは、数年に1度行くか行かないかとなっています。

とにかく、私一人で常連客になれたことはありません。

10歳次女はどうやら1人で常連客になれたようです。本人が若干嬉しそうに話していました。「今日は、『帰りは気をつけて帰ってね。』って言われて、常連客みたい」と。次女は今年末に見つかった足の裏のウイルス性イボを液体窒素で焼き切るために、1週間はあけて3週間はあけない範囲で、皮膚科へ行く必要があります。忘れないように毎週月曜日に行くことにしています。平日の夕方に毎週私が付き添うのはなかなか困難なため、3回目に一度お姉ちゃんの付き添いで行ってもらい、4回目から一人で皮膚科に行ってもらい、それから一人で行けるようになりました。もう今日は一人で行くのが3回目だったと思います。イボの芯は、もう針の先っ歩ほどもないように見えますが、なかなか通院が終わりません。来週も行く予定です。そんな感じで一人で皮膚科に通うようになり、皮膚科の常連になれたと感じられるほどになったようです。

ウイルス性イボで通院はしたくないけれど、常連客になれた感覚を味わえていいなぁと若干思ってしまいます。ただ、きっと私が同じ頻度で通っても、常連客風にはなれないだろうと思います。別に可愛げもありませんし。結局、その人の魅力が必要なのかなぁと思ったり。私にも常連客の称号をもらえる日は来ますでしょうか。