これは読むべきという本として、何度かタイトルを見ていたので読みました。なかなか長編です。ほとんど前情報を得ずに読んでいたため自叙伝だと思わず、前半はなぜ私はこれを読んでいるのか?と分からず読んでいました。
しかし、読み切れて良かったです。
ボクとオカンの相互関係が優しく深く、私は娘の立場から読んでいて、母のありがたさを噛み締めていました。闘病中のオカンを支えるボクは、自然な思いからの行動のように読めますが、同じような状況で私がそのように振る舞えるかと考えると、難しいのではないかと感じる場面も多く、それでも、ボクのように想い、その想いを行動に移せるような娘でありたいと思いました。
40代の今、両親がまだ元気なうちに読めて良かったです。母の無償の愛は、広く広く、安全網のごとく力強いです。リリーさんのオカンも私の母も同じです。
これからも伝えられるだけ、感謝を直接伝えいきたいと思います。

