いつも行く図書館の駐輪場では、銀杏の臭いが濃く漂っていました。隣のお寺に、大きなイチョウの木があるためです。

長女の中学校でも銀杏の臭いがすごく、臭いと言っています。

チアリーディングの練習で訪れる中学校の駐輪場も、部分的にはっきりと臭います。

子ども達は臭い臭いと大騒ぎです。大人達は「食べたら美味しいんだけどね」と思いつつ、やはり銀杏の臭いには閉口します。

どうしてこんなに臭いのかと調べたく、「チコちゃんに叱られる.com」ぎんなんの謎/2023年10月13日放送を読みました。

まず、銀杏の独特な臭いの正体は、皮に含まれる成分の酪酸&エナント酸だそうです。

酪酸は腐ったバターのような、蒸れた足の臭いで、エナント酸は腐った油のような腐敗臭とのこと。ひどい組み合わせです。

銀杏が実るイチョウが誕生したのが、約2億5100万年前で、それから5000万年進みジュラ紀になると、恐竜が銀杏を食べて種子を運ぶ役割を担っていたそうです。

銀杏は恐竜に食べてもらうための臭いを作り出したのかもしれません。

恐竜が広範囲に種子を運んでくれたので、イチョウの仲間は100種類以上にもなったそう。しかし、恐竜の絶滅とともに、イチョウの仲間も絶滅し一種類まで淘汰されてしまったそうです。

それから野生のイチョウは中国の一部の地域でしか生きられなかったようです。

中国の一部の山奥で、人間がイチョウを見つけ、銀杏を薬として重宝しだし、中国全土に広がっていきます。

それが1500年ほど前に中国から日本に薬として持ち込まれ、日本でも広がっていったとのことです。

そしてイチョウは水分が多くて火に強いことから、街路樹として活躍することとなります。

イチョウの木と銀杏の香りは太古より変わらないのでしょう。人間がとやかく言えるものではないなと感じました。

銀杏を、美味しくいただきましょう。