フリーランスの同時通訳者として大活躍中の田中慶子さんの著者『言葉にすれば願いは叶う〜私に勇気をくれる英語フレーズ〜』の「相手の重荷を抱え込まない」の章を読み、heavy liftingはやめるようにしたいと思いました。

田中さんは、heavy liftingをコーチング資格のためのプログラム受講時、先生からのフィードバックで良く聞いたそうです。“heavy lifting”だと指摘されるのは、コーチが悪い意味で頑張りすぎるケースだといいます。

コーチングでは『すべての答えはクライアントが持っている」ということが大前提です。コーチの仕事は答えを与えたり、アドバイスをしたりすることではなく、話を聞くことでクライアントが答えを見つけるお手伝いをすること、ということです。

本来やるべき以上の負荷を自ら背負い込んでしまっていることを気づかせてくれるのが、“You are doing heavy lifting”だそうです。

そして、面白いことに、「コーチングがとても役に立った」とか「コーチがいてくれなかったら乗り越えられなかった」という嬉しいお言葉をいただくのは、ほとんどの場合コーチは「何もしなかった」と感じているような時だそう。

このようなこと、最近職場でも話しました。若者の転職支援をしているアドバイザーがぼやいていました。苦戦して手をかけた人ほど、アドバイザーやサービスへのアンケート評価にひどいことを書いたり、評価が低かったりするというのです。逆に、本人が主体的に活動を進め、手をかけなかった人ほどアンケート評価は高くなると言っていました。

私も心当たりがあります。就活アドバイザーとして、特に何も特別なことをしなかった人ほど、その後も元気でやっています。転職活動中に良かれと思って手をさしだしてしまったひとほど、早期退職していたりします。そう気がついた時、アドバイザーの存在価値がないように感じたこともありました。

でもそれは、その人のためにとやっていたことが、heavy liftingで、結局はその人にとって良い形ではなかったのだと、今は思います。

次女に勉強しろしろ言ってやらせても、結果はあまりついてきません。言わずとも、まれに、自分から勉強をする時があります。こちらが直接的に手をかけるより、やれる環境を作ったほうが良いのでしょう。

難しいです。

まずは、仕事でも子育てでも、heavy liftingを、やめたいと思います。