20代の半ばでオーストラリアにワーキングホリデーを利用して行きました。

シドニーに入り1ヶ月間Englishの学校に通い、それからはウーフというシステムを利用してファームを渡り歩きました。

約1年間、私の完全モラトリアムでした。

オーストラリアのラスト3ヶ月は、タスマニアにてシェアハウスで生活しながら、新しいホテルのハウスキーピングやロール寿司作りや、ちょっぴりカフェの手伝い、ボスの家のハウスキーピングなどをしましたね。

今覚えばその頃は働くことが喜びでした。

それでいつもより多かったホテルの部屋のクリーニングを終え、疲れて入ったカフェだったかお店だったか、そこの大きなボウルに入った丸いキャンディーのようなチョコレート、1つ1.3ドルぐらいでしたでしょうか。

良く働いた自分へのご褒美として買いました。

ちょっぴり期待して口に入れたのです。

するとどうでしょう。しっかりとした濃厚なチョコレートの味。

周りは固いのに中が柔らかくなっていて、一粒でとっても満足感・幸福感を味わあえるチョコレートでした。

オーストラリアでこんなに美味しいチョコレートを発見した!と嬉しく思ったものです。

帰国して何年か後でした。自由が丘であの夢のようなチョコレートを見つけました。

リンツのチョコレートです。

オーストラリアで食べたのは2005年、まだ日本に来ていなかった時でした。

私が見つけた宝物が日本にも来たという晴れがましいようなおこがましい気持ちになりました。