久しぶりにリアル抜き足差し足忍び足を目撃しました。
それは金曜日夕方、東京駅近くのATMスペースでした。
3台並ぶATMに6名以上並んでいるような状況でした。ATMで作業をしている3人がなかなか終わりません。
そのうちの1人が、頭を右へ左へ傾けながら、振り返りながら台の前を離れました。
並んでいる我々からは、その機械は上手く動作しなかったのかもしれないと見受けられます。
動くのが2台になったか……と落胆の気持ちも持った人は私だけではないはずです。
しばらくその1台は空いたままで、もう2台で作業をしている2人はなかなか終わりません。
すると、先頭に並んでいた男性が、一歩、足を空いているATMの方へ動かしました。
抜き足。
後ろに並んでいる我々は、行くか?挑戦してみるのか?上手く行かなかった場合列に戻れるのか?と一様に思っていたのではないかと思われます。
彼も上手く動かなかった時のことなどに思いを巡らせていたでしょう。
彼はもう一歩、前に出ました。
差し足。
今ならまだ自然に列に戻れそうな距離です。ATMを覗き込んでいます。さぁ。
忍び足。
ATMの前に立ちました。
作業を始めました。
さぁ、どうなるか!?
と並ぶ一同、固唾を飲んで見守ります。
………。
彼は無事に目的を果たせたそうです。
これで変わらず3台に対して並べるので、後ろの我々もほっとします。
そして私の番。出来ればと違うATMが先に空くと良いなと思っていましたが、彼が先に引き上げてきました。
私が例の台に行く番です。
なんとなく、一歩目そろりと。
でもその後は意を決して進み、何事もなくお金をおろせました。
そして、渋沢栄一の10,000円札と、初お目見えできました。