長女がお世話になる台湾ホストファミリーのご両親の趣味欄に、Readingと書かれていて、ホストも、他の兄弟にもReadingが記載されていたので、それならばとお土産の一つに『ポケット詩集』1を入れました。これは私の姉が何かの時に私にくれた詩集です。今回はネット注文にて入手しました。

ポケット詩集、4冊あるようです。中でも私は1冊目に好きな詩が詰まっているのでまずはこの1冊目をと思います。

長女は、1年生の時に国語の教科書で音読した「くまさん」まど・みちおが好きです。こちらも納められています。私は「ぼくがここに」が好きです。

まど・みちおさんの詩は一つ一つ優しいおだやかなまなざしで見つめられていると感じます。そして、先日、私には到底およばないと思う優しいまなざしの詩に出会いました。


<蚊も亦さびしいのだ。螫(さ)しもなんにもせんで、眉毛などのある面(かお)を、しずかに触りに来るのがある>『蚊』(『竹内正明の「編集手帳」傑作選』)

そんな蚊いる!?と思いましたが、確かに血を吸うのは産卵期を控えたメスだけのはずです。ただ、この夏に我々に近づいてきて目につく蚊は皆血を吸いに来る気がするので、「蚊=吸われる=やっつけるべし」と思ってしまうわけです。

調べてみると蚊は、普段は花の蜜などを吸って生活しているようです。
メスの蚊だって、我々の血を吸うのは命がけのはずです。子孫を残すための行動です。

とはいえ…。気持ちは複雑にゆれますが、行動の変化は起こせないかなと思います。気持ちだけ。