キャリアカウンセラーとして、キャリアコンサルタントとして学ぶ時、

傾聴の技法に、オウム返しとか、気持ちのワードを拾うとか、相手の靴を履くとか、色々と言葉を聞いてきましたが、実はどれもしっくりきていませんでした。

オウム返しをされて私は嬉しいと思いませんし、気持ちを繰り返されても気持ち悪い、相手の靴を履くといっても実際にそんなことをしないので良く分からないと思っていました。

共感する力が弱いのかな?と思ったり、そもそも子育てをする中で
共感力を鈍らせる努力をしてきたしと、なんとなくネガティブに「共感」を捉えるようになっていました。

しかし『すごい傾聴』小倉広著の“共感する際の「立ち位置」”とう章で、これなら私も共感できると希望が持てる説明を発見しました。

「話し手の話を聴こうとするのではなく、話し手そのものに「なって」みる。相手を「理解」するのではなく、一旦相手に「なり切る」のです」と。

物語の主人公になりきったり、ドラマを見ていて好きな役の気持ちになりきったりなら、良くあります。その状態を目指して話を聴けば良いというのであれば私はイメージできます。
話し手の気持ちを追体験するためには、環境や状況も含めて詳細を聴かないと難しいでしょう。その為には話し手にその時の状況をありありと思い出し、語ってもらうために質問をすることになります。

それはきっと楽しそうです。
まずは、気持ちなどを口にするのが苦手な長女の追体験をすべく、明日にでも「長女になり切る」に挑戦してみたいと思います。
はてさて。私は共感できるでしょうか。