昨年、長女が地域のバレーボールクラブに入り、次女がチアリーディングの選手コースに入りました。どちらも練習が多く、また親のサポートも必要で、連絡の多さに面食らっておりました。心の準備ができていなかったこともあり、全て後手後手に回っていたのでより疲労感を感じ弱っていました。
そんな時に、「日本は子どもの教育の思考が止まっている指導者が多すぎるから、変だと思ったら辞めた方が良いよ。」と、私の大学時代の友人が助言をしてくれました。その際に紹介してくれたのがこちらの本『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ 7つの人材育成術』(佐伯夕利子著)です。ビジャレアルとは欧州及びスペインで最も堅実なカンテラ(育成組織)を持つと評価されるスペインのサッカークラブチームです。そこで行われる持続可能な人材育成術をまとめた本です。
確かに、日本と欧米とのスポーツに対する考え方に違いがあるようだと感じました。それもそうですが、「指導者」を全て「親」に置き換えて大変納得しておりました。
ビジャレアルでは指導哲学のベースを以下としているようです。
「指導者は、選手の学びの機会を創出するファシリテーターにすぎない」選手の学びを創出することに心を砕くようです。指導者を親に、選手を子どもに読み替え、こちらをこれからの教育方針にしようと思います。
そしてこちらも読み替えます。『「教えないスキル」の核となるもの、それは手取り足取り教える代わりに、選手が心地よく学べる環境を用意し、学習効果を高める工夫をする。「教え方がうまい」といった指導スキルではなく、選手が学べる環境をつくることが育成術の生命線なのです。
考える癖をつけることに重きを置き、考える余白をつくってあげる。
一方的なコーチングをせず、問いをつくることにこころを砕く。
選手たちが「学びたい」と自然に意欲がわくような環境を整備する。』
子ども達が考える癖をつけられるように、考えを話してもらえるような意味のある「問い」を心がけ、子ども達が自ら考える「余白」を用意していきたいものです。
そのために親も余白を持ち合わせていないといけません。