築18年のビルです。私が思ってたほど古くありませんでした。

社内の社員用通路に入る鉄の扉の1つが、ある時からバンッと大きな音を立てて閉まるようになってしまいました。

かなり大きな音がするので、ギリギリ通れるくらい控えめに開けて通っても、激しい音をたてて閉まります。手で抑えて閉めようとしてもうまくいきません。

ある日、開ける時に思いっきり限界まで開けると、静かに閉まるらしいと人から聞きました。しかし、小さく開けても響き渡る音を立てる扉で、それを試す勇気がなかなか出ません。もし、大きく開いてその分勢いを増して閉まったらどうしたものでしょう。

1週間程は、モヤモヤしつつ、対策ができずにおりました。

ある日、その扉を業務上、頻度高く通る方に会いました。ここはチャンス!と、どうしたら大きな音を立てずに閉められるか聞いてみたところ、確かに、目一杯開くと良いそうです。

大きく扉を開けるところに立ち会いました。

思いっきり限界まで開きます。

徐々に閉まっていきます。ギィギィ言いながらゆっくり閉まっていきます。ギィギィギィギィ。なかなか閉まりません。

誰かの足音が近づいてきます。下手したら閉まる前に誰かがまた扉を開けてしまうかもしれません。

閉まるか?どうか?

時間がかかります。さぁ、もうすぐ。

どうだ!?

ギィギィギィ。

カチャン、という音とともに閉まりました。

大きくあげれば静かに閉まるとのこと、本当でした。

中途半端に開けると、勢い良く閉まるのに、最大まで開けるとのんなにゆっくり静かにしまるだなんて不思議です。

扉の構造を知っていたら不思議でもなんでもないのかもしれませんが。私には不思議。

それからも1人で通る時に思いっきり開くのは、それでも抵抗があります。

もう一度小さく開けて見ましたが、相変わらず勢い良く閉まって大きな音を出してしまいました。

この鉄の扉は思いっきり開けるべしです。ただ、開ける時に向こうに人がいるかもしれないので、開け方はゆっくりと。