やっぱりそれが大事だよね!と思わず膝を打ちたくなりました。

実は小学6年生の「私の選ぶ名言」の発表の中で、「努力が大事」とか、「勝てない相手に気持ちで負けない」とか、精神論的な言葉を選んでいる子が意外に多くて、なんとなくもやっとしていました。もちろん、それも大事だけど、それでOKではないんだよなぁと、冷めた気持ちがわき上がってくるのを感じていました。

『確率思考の戦略論ーUSJでも実証された数学マーケティングの力』(森岡毅さん、今西聖貴さんの共著)を読みました。こちらを読めば、戦略の確率を事前に知り、コントロールしやすい領域とコントロールできない領域を見分け、経営資源をコントロールできる領域へと集中させることで、成功確率を劇的に高めることができるようになるということです。私には序章だけでも大変刺激的で発見があり面白かったです。「ビジネスの神様はシンプルな顔をしている。それはプレファレンスである。」だったり、「当然ですが、タネも仕掛けもある話です。私は不思議な魔法を使っているのではなく、単純な話、勝てる戦いを探しているだけなのです。」だったり、「日本人が『もっと合理的に準備して、精神的に戦う』ことができるようになれば、世界と対峙する日本の将来はきっと明るくなるだろうと信じております」というところだったりで、「なるほど」「そうだよね」「やっぱりね」とうなずきつつ、この著者の森岡さんはきっと私には想像だにできないほど考えて考えて勝てる戦いを探しあてているのだろうと思わされます。

この「勝てる戦いを探す」に如何に頭を使うか。これまでの無数の実践体験の中で、数学を使って必死に苦労して解き明かしてきた、勝つための普遍的な真理を教えてくれています。

序章ではわくわくスラスラ読みましたが、残念ながら後半になるについれて理解をするのを放棄し始めてしまいましたが。それでも、もっと頭を使いたいという思いは湧きました。

とにかく一つ、連戦連勝のビジネスの法則で大事なことは、プレファレンス(好意度、好き)を増やし高めることです。認知度を広めることはプレファレンスを増やすことに直結するそうです。今、仕事上で広めたい商材の認知度を広げるために、まだアプローチできていないエリアでのプレファレンス獲得を目指してみたいと思いました。
たくさんあるはずなのです。どこに網を投げるのが良さそうか。少し身近な人からアンケート等をして、エリアを確定していきたいと思います。

本書の内容をしっかり理解できたわけではないけれど、事前アンケ―トからの絞り込みも、確率を高めるための一つになると思われます。