子どもの頃に私が大好きだったのが、眠る時に母に本を読んでもらったり、お話をしてもらうとです。お話を聞きながら眠るのに幸せを感じていたので、私が大きくなり母と一緒に寝なくなってからは、いつも何かのお話のカセットをかけて寝ていました。
そのような思い出がありましたので、私は母になり、かなり長いこと、10年以上、眠る前に娘達に本を読むことを習慣としてきました。
良く読んでいたのは『おやすみ、ロジャー』『ルビィのぼうけん』『若おかみは小学生!』シリーズです。もっとずっと前は『ノンタン』シリーズ『だるまさん』シリーズなどなどです。
どれも良かったのですが、そこに『シャーロットのおくりもの』(Charlotte’s Web)を入れておきたかったなぁと、今回本書を読んで思いました。
こちらはE・B・ホワイト著の1952年に出版された児童文学作品です。
納屋に住む蜘蛛のシャーロットと、子豚のウィルバーの友情が描かれています。ウィルバーは無邪気で可愛く、他の農園にいる動物達も個性があり面白く、シャーロットがとても深く優しいので、読むと穏やかな気持ちになりますし、シャーロットのウィルバーへの対応のように、子どもが小さかった時にできたら良かったなぁと思ったり。
自然の一部として生きていく幸せを、心に持つことができるお話だと感じました。
同氏の本で『白鳥のトランペット』も読みました。こちらは生まれた時から声が出ない白鳥の子が、家族とはなれてトランペットを声代りに鳴り響かせ、カナダの森から米ボストンやフィラデルフィアへと冒険するお話です。
多様性のが当たり前の世界のお話で、主人公の白鳥ルイからは、前向きに力強く生きる勇気をもらえます。そして、お話全体で心温まる優しさがベースにあると感じられます。
優しいお話が好きです。
寝る前の読み聞かせ本に、『シャーロットのおくりもの』をおすすめしたいです。

