私いまだに推しがいません。学生のころからも、好きな歌手とか好きなアイドルとか俳優さんとかいませんでした。そういう話になると「しまった、誰にしよう」と思いながらかろうじて名前を憶えている人を言ったり言えなかったりしていました。

ナルシスト…の自覚はありませんでしたが、自分でいつも一生懸命で、俳優とかアイドルとか私と直接関係のない人を応援することに価値を見出しませんでした。

これほど世の中、推し活ブームになっていても、「推しがいることで、活力が湧き健康な長生きにも有効である」という認識を持っていても、私に推しはできません。

次女のチアリーディングの応援では、周りの方に合わせてうちわや旗を持って応援してみていますが、推し活の真似事みたいと感じつつ、あまりしっくりきていません。

若干、「推し」とか「アイドル」とか、ご遠慮したい気持ちです。

しかし本日は、次女と一緒に「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」を観てきました。

面白かったです。アイドルはすごいと思いました。アイドルを応援することで元気や活力を得られるということは、こういうことかと腹落ちしました。そして、アイドルとして活動できる期間は短かったとしても、その時に出会えたことに価値があるということ。人はアイドルを覚えていればそこにいなくても元気をもらえるということ。そういう、アイドルの力を、アイドルプリキュアの映画で、素直に感じることができました。この映画では、アイドルの短命さを、サンゴ礁と人間の寿命の違いで際立たせてくれたので、その有り難さを、私も感じられました。

時間の長さは関係なく、出会えたことに価値がある。上映時間71分。映画としては短いですが、コアターゲットとなるキッズの年齢でも飽きないような長さかなと。要点だけぱっぱっぱと提示されてあっという間に終わってしまった印象でしたが、私にもアイドルの魅力が分かりました!むしろ娘がアイドルになったら良いのにと勝手に夢想まで膨らみます。

もちろん、娘達は私のアイドルですけどね。

一時でも誰かの希望や活力になれるような人生を送れたら、そんな幸せなことはないと感じました。