「プライドをいったんカッコに入れる」佐藤優さんが、埼玉県立川口北高校の2年生に授業をする中で伝えている言葉です。『16歳のデモクラシー 受験勉強で身につけるリベラルアーツ』佐藤優著に書いてありました。

2019年、川口北高は埼玉県では偏差値62〜63ですが、全国偏差値では66だったそうです。なんでも埼玉県は偏差値が高いそうなのです。

私も高校まで埼玉の春日部っ子でした。もう20年以上前ですが、埼玉は偏差値が高かったという情報は、今聞いて、玉手箱のようにちょっと嬉しいお知らせでした。

さて、なぜ佐藤さんが、「プライドをいったんカッコに入れる」と川口北高の生徒達に伝えているかというと、川口北高は、中学のクラスでは1番や2番だった子が集まってくる高校です。しかし、そこでテスト等で順位が出ると下位になる人が出てきてしまいます。悪い順位が続くとやる気を失っていきますが、失う前に、プライドをいったんカッコに入れて、分からないところを直視し、そこのやり直しからしていくことが重要とのことです。

特に、数学と英語は分からないところを曖昧にしては、その後の伸びは期待できないようです。私は耳が痛いですが。

「プライドをいったんカッコに入れる」のは、もちろん川口北高の子たちも必要かもしれませんが、大人なら誰も必要な時があると思います。

捨てなくても良いけれど、いったんカッコにれるのは、「あり」だと思います。