10月17日(金)あさイチのプレミアムトークに、同時通訳者田中慶子さんが出演されていました。少し話を聞いただけですっかりファンになってしまいました。笑顔が素敵で、いつも学び続けていて、同時通訳がいかに難しい仕事かも話されていましたが、アフアートークでは「知らない世界を見られる時には本当にわくわくしますし、難しい関係がちゃんと理解し合えて繋がりましたねという時も、幸せですね。人と人が繋がるお手伝いができたと思う時はこの仕事やってて良かったと思います。」と同時通訳のやりがいについて話されていました。人と仕事に向かう姿勢がキラキラと眩しい方です。
田中慶子さんが良く行くイベントとして「暗闇の中を歩く体験型エンターテインメント施設」を紹介されました。こちらは世界各国で開催されているソーシャルエンターテイメントだそうです。
視覚障害のあるスタッフの案内で、真っ暗な空間を五感だけで進むプログラムで、季節ごとに内容が変わるそうです。田中さんがおっしゃるには、この真っ暗闇の中では「I’m here」ということが度々あるそうですが、この「I’m here」が普段から実はとても大切だとお話されていました。それを受けて、キャスターの博多華丸・大吉さんが小学校の点呼で「はい、います」と無駄に言わされていたと話し、それも大切だったのかなぁと、和やかな笑いに包まれていました。
それを聞き私も思い出しました。私の小学3・4年担任の先生ワジゴンは、朝の点呼で状態まで言うルールとしていました。
名前を呼ばれたら、返事だけではなく状態も一言加えます。元気でしたら「はい。元気です!」と答えます。中には「はい、ちょっとお腹が痛いです。」「はい、ちょっと寝不足です。」などと伝える場合もあり、するとワジゴンは温かい一言を添えてくれていました。
そのような日々、私はなぜか運動し過ぎてあちこち身体が痛い自慢を、友達とし合っていました。このころ、朝に校庭を走ることを推奨されていたので、私は友人とどちらが多く走れるかをいつも競争していました。そして、この朝の点呼では、どちらが、どれだけ体の部分のあちこちが痛いかを競っていたと思います。「はい、右腿と左ふくらはぎとかかとが痛いです!」というと、ワジゴンは「今朝もたくさん走ったのね」などと声をかけてくれていたかなぁ。
「I’m here」を思いっきり言わせてもらっていたのだと気がつきました。ワジゴンのクラスはあったかい楽しいクラスでした。
ワジゴンお元気でいらっしゃいますか

