そうですそうです。どこに身を置くか何をするかで「性格」もかたちを変えるものだと思います。

『いい音がする文章』高橋久美子著の第3章「自分の音を鳴らすということ」に書かれた「リズムは自分の「性格」をもつくる」を読み、共感しまくりでした。というのも、最近職場で人事経験豊富な方が「大人になってから性格なんて変わらないんだよ」と言うのを聞き、「うっそー?」と思っていたからです。

著者の高橋さんは、中学生の頃はクラリネットを吹いていて、高校1年生の夏に肺を悪くしてクラリネットから打楽器に変わらざるをえなかったそうです。クラリネットは誰の背中も見えない最前列で、主旋律を奏でることが多い花型楽器の一つ。そこで1stも任されてソロも吹いていたそうです。それが、打楽器に替わると、メロディ楽器でも伴奏楽器でもないので、全体練習になっても指揮者に言葉をもらうことはほとんどなく、メロディ楽器への指摘が続くと半日座っているだけのことがあったようです。このポジションチェンジにより、高橋さんの雰囲気は確実に変わったと書かれています。打楽器になり、より全体が見えるようになったけれど、どこか冷めているというか、常に冷静でなくてはならいポジションだったそう。そして、打楽器は大きく、移動するには数人の力を借りる必要があり、何種類もの細かな道具があるので何一つ忘れることがないように隅々までチェックし、神経質になったそうです。演奏中、同じ動きをする人がいないので、間違ったときに誤魔化しようがないのが一番の魅力であり地獄だったそうです。

楽器によって性格の傾向があり、今の高橋さんの性格は、間違いなく打楽器を長くやっていたからだと思っているとか。打楽器奏者やドラマーは結束力が強く、社交性のある人が多いのはそういった、すみっこの集まりだからと分析されています。

確かに、高橋さんは10代での変化ですが、環境や役割によってその人の性格や雰囲気は変わると思うのです。

大人になったとて。

ただ、もともとの性格に合わない環境にいたり、業務を任されたりすると、窮屈に感じるわけです。

窮屈さを自覚したら、合う環境を探しに行けるような大人が良いなと思います。