娘が家の前で遊んでいる時、1人だとつまらないというので、私は家の外階段に座って子どもを見ながら本を読んだりしています。
一応、1人じゃないよ、私見ているよという体ですね。
先日は、不思議なのですが、本を読んでいると、ポトリと黒いものがページの上に落ちてきました。
アリです。どうして上から降ってくるのかなといぶかりながらも、息でふーっと吹き飛ばします。
しばらくすると、またポトリとアリが本のページの上に落ちてきます。
先ほどと同じアリ?と思いましたが、見た目の違いが分からないので判断保留に。
同じように、ふーっも息で吹き飛ばしました。
しばらくすると、またポトリとアリが落ちてくるではないですか!
こんなにアリって空から落ちてくるもの!?と不思議に思いましたが、私の上を見上げれば木の枝がありますのでそこから落ちくるのでしょうか?
こんな調子でアリが上から落ちてきていたら、頭の上に落ちてきているかもしれません。
それは避けたいと思ったので、外階段から撤退しました。
その階段で本を読むのは、わりと好きな事だったのですが、アリが落ちてくるものなら自粛したく、残念です。
そんなことを思っていましたら、偶然にこんな詩を目にしました。
「ぼくを重んじよ/同じように降ってきたのだ/同じように/降ってきたのだ」
ラングストン・ヒューズ(アフリカ系米国人作家)『竹内政明の「編集手帳」傑作選-読売新聞朝刊一面コラム』(中公新書ラクレ620)より