インスタグムを利用することで10代の少女の3人に1人が、「体型コンプレックスを悪化させている」と答えました。さらに、自殺願望があるとした10代の若者のうち、アメリカでは6%、イギリスでは13%が、「インスタグラムにその原因がある」と回答しています。

これは、文春新書の『コロナ後の未来』、スコット・ギャロウェイというニューヨーク大学スターン経営大学院の教授の章で紹介されていたことです。メタ(旧フェイス・ブック)の社内調査で明らかになっているインスタグラムが若い世代に与える悪影響の例だそうです。

社内でそのような調査結果が出ているなんて、社内の人間でしたらショックを受けるのではないかと感じます。

ただ、さもありなん、と思いました。

私は自身の健康の為にも、インスタグラムやフェイスブックを見る時間は最小限にしています。フェイスブック上でやり取りをしている人とコミュニケーションを取る時と、娘の習い事関係のデータがアップされた時にしか基本的には使用していません。

見始めたら際限なく見てしまい、その大概が、流れているキラキラ情報と自身の違いを感じて良い気持ちがしないのが分かっているからです。

実は以前までとても大好きだった多言語の活動を、今は辞めても良いかもしれないと思い始めるようになりました。

コロナ前、リアルで会ってでしか喜びを共有できなかったことが、コロナ禍を経てオンラインで気軽に世界を繋げられるようになったことで、その活動を楽しんでいる人の情報が四方八方から目に入るようになりました。良い刺激にもなりますが、それよりも羨ましいと思う気持ちが過剰に刺激されてしまっていることを感じるようになりました。

他者の活躍ぶりなどが見えすぎては苦しくなります。でも、楽しく有益な情報が多く、モチベーションUPに繋がる情報もたくさんあります。ネガティヴな感情を刺激されるのもだけがブロックできたら良いのにと思います。

しかし、それは受け手側の状況によるので、それを判別するのは本人しか難しいはずです。

ネガティヴ感情を避けるために、楽しく有益な情報もシャットアウトするべきかどうか。なかなか悩ましい問題です。