朝の通勤途中のことです。
横浜駅東口から直通でルミネのフロアをつっきっていました。左右にはチョコレートショップやアパレルショップなどが並んでいます。通路の真ん中に春の装いのディスプレイが飾られています。天井にはシャンデリアのような照明があります。ここはいつもキラキラとした空間です。
まだ通行人もそれほど多くなく、前に数人が歩いている程度でした。
前を歩く人々の中に、白い首までしかないマネキンが歩いています。
マネキン!と思い、ウソでしょう?ともう一度目を向けましたが、首の上に頭がありません。
コートの上に白い首…。そして、前へと歩いています。
どういうこと!?
と、よーくよーく目を凝らしてみますと、白い首に見えたのは、白い筒状に見える大きな髪留めでした。
コートの上に頭があり、頭の髪の毛が前を歩く人の黒いスーツに重なって見えず、白い髪留めだけを目がとらえたので不思議な現象を目撃した気がしただけでした。
朝からひとりでホラーを体験でした。
やれやれです。

