2018年2月20日の天声人語「小平奈緒と李相花」の回に記載がありました。

“ライバルの語源はラテン語の「川」にあり「対岸に住み同じ川を利用する2人」を指した。水をめぐる争いがあるためという。しかし2人の選手を見ていると、同じ川の流れのなかで生きる人、と読み替えたくなる。”

今、私が「対岸の」と聞くと、『対岸の家事』が思い出されます。今年の4月からTBSで放送されていたドラマで、特に前半は共感しまくりだったので、その後本も借りて読みました。

こちらのタイトルの『対岸の家事』とはどういうこと?というと、ことわざに「対岸の火事」があり、その意味は、「自分にはまったく影響がなく、痛くもかゆくもないできごとのたとえ。」だそうです。

対岸に住む2人が争うことからきた「ライバル」、対岸の火事は影響がないということわざ、「対岸の」関係は複雑で面白いように感じられます。関係ないとも言いたい気持ちと、競い合う気持ちと、「隣の芝生は青い」の他人のものが良く見えるようなこともありそうです。

対岸のというと、織姫彦星もそうですね。普段は天の川の対岸沿いに住んでいて、7月7日だけに会えるという…。

『対岸』の関係について考えるのは面白そうです。