毎朝約20分を使って天声人語1話の書き写しています。また、関連する人の似顔絵も描いています。本日で424日目です。
本日は『よりぬき天声人語2016年〜2022年』山中季広、有田哲文 の最後の話を書きおわりました。このお二人は2016年からの6年半、1週間づつ交代で朝日新聞の天声人語を担当されていたそうです。その中から厳選かれた88本ずつと、執筆時の苦労や工夫、喜びなど二人の心模様を書き下ろした「打ち明け話」が収録されています。
たとえば、有田哲文さんの「打ち明け話」には、天声人語が始まってからは週に一度は「このまま疾走してしまいたい」という考えが頭をよぎるような日々だった、とも書いてあります。そのプレッシャーは相当なものだったろうと思われます。
天声人語の日々のなかで文章をどう書けばいいのかを、学んだとも書かれています。まずは数をこなすことが大切。そして、いまの自分の感動を、憤りを表現するのに、もっとも適した言葉は何かと「言葉の部品」をその都度手作りすること、職人仕事が必要だったと、書かれています。
また、「よいコラムとは何か」と、米国のコラムニストの言葉を2つ紹介しています。1、そんなこと知らなかったという話があり、2、そんなふうに考えたいことなかったという視点が1つある、といことです。
有田さんは両方は無理でもどちらか1つは何とかしたいものだと思いながら書いていたそうです。確かに、603文字の中に情報や面白い視点がいくつも入っていたと感じます。
そして、作家の町田康さんがNHKラジオでおもしろい随筆を書く秘訣として「ほんまに自分が思うことを書くこと」と語っていたと紹介しています。
文章を上手に書けるようになりたくて、天声人語を転記しています。目標1,000日です。その間にこの3つ「言葉の部品」「独自の視点」「ほんまに自分が思っていること」を、体得していきたいと思います。

