派遣の営業をしていた頃、女性スタッフさんから指揮命令者の男性からセクハラをされたとの訴えがありました。担当営業とした、私はスタッフさんの話を聞き、先方の人事の方が男性の話をヒアリングしました。
結局、男性から謝罪をいただき、指揮命令者変更、その男性とも会わない職場環境で継続するということに落ち着きました。
女性の話を聞きに行く時、先輩からのアドバイスは「スタッフさんが言っていることが正しいとは限らない」ということを常に念頭に置いて話を聞くこと、でした。
セクハラまでいかなくても、職場での人間関係の相談は、派遣営業の時は常にありました。そして、スタッフさんと、職場の方の話が食い違うことはしょっちゅうでした。
人の話は正しいとは限らないということは、身に染みていましたが、どうして正しくないことを真剣に話してしまうのか、そこのところが良く分かっていませんでした。
しかし、先日、私がやってしまいました。盛って話すつもりなどなかったのに、上司に相談する際に、盛ってしまったのです。
何を盛って話したかというと、ある男性が、事業に関する内容で、皆に話してほしくないことを「何人もいるとのろで」話したという内容です。実際は、私ともう1人しかいませんでした。
なぜ盛ってしまったのか、冷静になって振り返ってみました。
その日、それ以外で腹に据えかねることが2つ勃発したこと。残念に思うことがあったこと。その男性の話を聞いた1人の方が過剰反応して落ち着くのが大変だったこと。ちょうどその時に、私がチャットでその話題で他チームメンバーと確認をしていて「聞いていない」と否定的な反応をもらっていたことと、諸々が重なっていました。
私は、もう1人の反応に驚いたのと、同時期に否定的な反応をチャットでもらったこととが勝手にごっちゃになってしまっていたのです。そして、その日に抱いた負の感情が後押しをしたのだと思います。
盛って話してしまった自分に幻滅です。
ただ、人は、自分が渦中に居て困っている時や怒っている時、助けを求めたい時は、色々なものが混ざり合った結果が言葉に出てくる、ということが、よーく、よーく分かりました。
きっとそう言う時こそ、誰かの手助けが必要なのです。

