図書館ではヤングコーナーを覗くのが好きです。ヤングコーナーには10代の若者たちに読んでもらいたいと図書館の方が考える本が並んでいます。ジェンダーについてとか、哲学について、経済、栄養についてなど、社会の一員として生きていくのに役に立つテーマの本が多いです。今回はそこから『10代からの政治塾~子どもも大人も学べる「日本の未来」の作り方』泉房穂著を借りてきました。
2023年4月まで兵庫県明石市の市長を務めていた泉房穂さんが、若い人に向けて「政治とは何か?」をまとめた本で、これを読んだ若い人が「政治家になりたい」と思ってくれたらいいなと思って作ったそうです。私は読み終え、「政治家になりたい!と思う若者が増えると良いな」と思いました。娘達にも読んでほしいし、今年法学部に入学するという親戚の子にもぜひ読んでもらいたい。将来の選択肢に「政治家」を入れて検討できる若い人が増えると良いと思いました。
この本に出合え、40年以上生きてきて、はじめて「政治」に興味を持つことができました。
まず、政治の根っことなる大切な考え、「人に幸せを与えるのではなく、幸せを追求するための様々な選択ができる環境を整えていくこと」だそうで、その考えを知れただけでも、政治への見方が少しクリアになりました。
また、泉さんが市長だった12年間で、キレイごとだ何だと言われても、強い志にて政治で街を変えられる、キレイごとを泥臭く実践していけば、人も街も、ホンマに変わっていくということを実証できたそうです。
そして、市長がやるべき3つのこと①「方針」を決める②「予算」を決める③「人事」を行う、ことだそうですが、どれか1つでもブレると、街やそこに住む人の暮らしを変えることはできないそうです。この1,2,3がブレている組織が私の身の回りにもいくつも思いつきます。政治家であれば必ず理解しておかなければならない3つだそうですが、組織で活動するうえでとても重要な3点だと感じました。
この1冊は、平易な言葉で、イメージしやすく「政治とは何か?」を教えてくれるので、大変勉強になりました。
また「おわりに」にて、政治家に必要な資質の一つとしてこう書かれていました。「一方で、人は、生きているだけで罪深い動物でもあります。人は誰しも生きている以上、必ず誰かに迷惑をかけている。キレイに生きようと思っても、建前だけでは生きられません。人はみな、間違いを犯しながらも、必死で今日を生きているのです。私は、そうした人間臭さに、どうしようもなく魅力を感じます。それはある種の寛容であり、そうした寛容さは、政治家に必要な資質の一つでもあります。」
このような境地に辿り着けたら、私のこの後の人生を、もっと味わい深く楽しめるようになると感じました。まだまだ人間を楽しむことができそうです。これからでも。

