「既成概念を外す、固定概念を疑ってみると、次の一歩を踏み出せる!」女の子に人気のTVアニメシリーズ『プリキュア』の初代プロデューサーである鷲尾天(わしおたかし)さんの講演を拝聴してきました。
きっかけは10月下旬にたまたま見たポスターです。大田区の区民センターにプリキュアの元気な女の子たちのポスターが貼ってありました。時間がありましたので、よくよく内容を確認すると、参加無料で東映アニメーションのプロデューサーのお話が聞けるようです。鷲尾さんは、『プリキュア』のほかに『トリコ』『おしりたんてい』『ふしぎ駄菓子屋 錢天堂』などを手掛けている方とのことです。『トリコ』は存じ上げませんが、他は見ていますし子どもたちも私も好きで、本も家にあります。それはぜひお話を伺いたいと申込みました。
2004年『ふたりはプリキュア』からプリキュアシリーズは21作品、総勢82人のプリキュアが誕生しているそうです。初代の『ふたりはプリキュア』は、1年間だけの女の子向け番組を担当してくれと鷲尾さんに声がかかりスタートしたとか。しかし鷲尾さんはその時点で女の子のアニメについて知識なく、また1年という期間限定でしたので、それから女の子アニメを研究して企画するのではなく、自分たちがやりたい番組をやってしまおうとマインドセットされたそうです。そしてやるならぜひ西尾大介監督と、とオファーされ、『ふたりはプリキュア』の世界観を一緒に作っていかれたそうです。その、鷲尾プロデューサーと西尾監督の設定への思いや世界観が、とても魅力的でした。当時はまだ「女の子だから」「男の子だから」という固定概念が強かった時代です。しかし、そういうものをとっぱらい、「女の子だって暴れたい!」という裏テーマのもと、女の子が「主人公」の本格アクションアニメを制作されました。そしてキャラクターカラーを決め、嫌な画面は作らない、子どもが言われたくない言葉は外す、顔・お腹は殴らない、すぐ泣かない、ご飯を粗末にしない等々、世界観を作られていったそうです。
今放送しているプリキュアは、『わんだふるぷりきゅあ』です。なんと犬も猫もプリキュアになります。犬目線の画像も多いです。プリキュアのシリーズの挑戦、変遷を教えていただき、一層ぷりきゅあが面白く感じられました。そして24日放送の会では「ワシオ町長」がキャラクターもして出てきていらっしゃり、姿は鷲尾プロデューサーでした!
鷲尾プロデューサーの最後のメッセージがこちらです。「既成概念を外す、固定概念を疑ってみると、次の一歩を踏み出せる!」「発想は日常の中にころがっているもの」
私の持っている既成概念、固定概念はなんでしょう。今、疑ってみたいのは、「仕事とは○○だ」というものです。例えば、「仕事は正社員が安定している」「仕事はしなければならない」「雇われているのが普通」とか…!?
最近うつうつむずむずしています。既成概念、固定概念を外し疑い、次の一歩を踏みせるのでは!?古の女の子だって暴れたい!