お風呂に入った瞬間、何かがサササッと動いた。背筋がぞわっとする。もしやゴのつくやつではないか。裸の私では対峙できない。恐る恐る動いたものが身を潜めたバスチェアの下を見てみる。くろっぽいが体の線が細い。どうやらヤモリのようだ。さらにサイズ的にあかちゃんのようだ。裸の時に出会いたくはないが、まだほっとした。とりあえず、「ぎゃ~~~」っと声を上げて家族を呼び、ビニール手袋をした手で捕まえてもらった。
そういえば、随分と前にも、風呂場で赤ちゃんヤモリを見つけたことがある。体長3㎝ほどだったのでまさに孵化直後のあかちゃんヤモリと思われた。あまりにもクリっとした目が可愛かったので、その時は一晩だけ虫かごに入れて一緒に過ごし、翌日玄関の前に離した。鳥などに食べられませんようにと願いつつ。
今日は、家を建てて7年目点検に、施工を担当してくれた工務店の社長さんが来てくれました。つい先日ヤモリのあかちゃんを家で見つけた話をしたら、「それはもう壁の中に住んでいるんですよ。」と教えてくれました。なんと社長さんがご自宅をリフォームする際に壁を開けたところに、ヤモリの巣があったそうです。そして、リフォームでは巣をそのまま壁の中に残したそうです。実は社長さんは毎年一度は家の点検に来てくださいますが、いつも家に虫がいることを、「安全な家で良い」と言い、「ヤモリは虫を食べてくれたり家を守ってくれるから良いんですよ」とおっしゃっていたので、そんなものかなと私たちも思っています。
それにしてもヤモリが壁の中に巣をつくるだなんて、思いもしませんでした。イメージできなかったのでネット検索してみたら、作る家としてはツボ状のものなのでしょうか。排水溝をそのままにしていたり、木の穴を住処にしていたり、色々なようです。きっとうちのお風呂付近のどこかにあるのでしょう。もしかしたら、他の卵からも出てくるかもしれません。踏みつぶさないよう気をつけたいと思います。

